2018.2.21(水)ゴスペラーズ<ヒカリ>

ゴスペラーズの50枚目となる記念シングル。

プロデューサーが名バラード<永遠に>と同じということで、ここから新たに、また永遠を目指して紡いでいくラブソングとも言えそうです。

<ヒカリ>は、薄日の差す中で感じるかすかなきらめきと、出会いの奇跡を折り重ねることで浮かび上がるような、やわらかいハーモニーが魅力的かと思います。

ぜひ大切な人を想いながら聞いてほしい1曲です。


▼<ヒカリ>MV

曲中、相変わらずゴスペラーズは日本のボーカルグループのトップをこれからも走り続ける気がするなぁ…と感じた部分が。

歌詞中にある【満たされない感情さ(黒沢さんリード)】・【満たされてく本当さ(村上さんリード)】

ここが物語の中で対になってる部分の1つだと思うのですが、最後の‘’さ”の置き方にまでしっかり感情が込められてるのがツボだった。

ゴスペラーズの細かいテクニックってこういうところにもあるんだよなぁ…。


<まっすぐな橋>は映画「しまじろう まほうのしまのだいぼうけん」テーマソング。

未来を担う子供たちにもやさしい言葉選び、しかし力強く諭すようなメンバーの歌声が新鮮。

いまはわからなくても、これを聞いた子供たちにいつかいつか伝わりますように。


<ヒカリ>は恋人同士に。<まっすぐな橋>は親子同士に。

最近はハーモニー(調和)を提唱するゴスペラーズらしい大きな広告を出したりもしていましたが、このシングルはまさにそういったゴスペラーズの想いが、歌声が、いろいろな関係に”光”を与えてくれるような1枚になっているかと思います。


さて!きっと、50枚のシングルと共に大人になったファンもいるのでしょう。

私はその長い長い歴史の中で、2回しかゴスペラーズのコンサートに足を運んでいませんが、そこから感じたのは、ゴスペラーズを心から愛し、リアルではおそらく既婚者の人も、その場では好きなメンバーの恋人になったような気分で、曲に聴き惚れているなぁ…と

そしてゴスペラーズとファンは音楽を通して一生を添い遂げる、永遠の恋人同士なのだと(男女問わず!)

MVでは男性が女性に指輪を差し出し、プロポーズをする場面も描かれておりますね。

「50」という数字。そして指輪。

これはファンとゴスペラーズの金婚式とも言えるのでは。

ジャケ帯のカラーがシャンパン・ゴールドであるのには、そういう意味もあるのかなぁなんて思いました。

<永遠に>のリリースで彼らのハーモニーに心を奪われた人も多いと思います。

ゴスペラーズの真骨頂であるハーモニーとラブソング。

16年前と同じそれを以て、5人がファンに差し出してくれた1枚の金婚祝い。

高価な指輪でも化粧品でもなく、やはり音でお祝いするのがファンとアーティスト。

たぶんCDの売れ行きなんてあの頃に比べたらシビアであると思う。

それでも、ささやかにささやかに、このハーモニーのリリースを多くの人と祝えるのは、メンバー・ファンにとって、すごくしあわせなことですよね。

聴き始めたのは20歳になってからだったので、それでも10年以上聞いてるのか~。

高校生の頃に出会った私が感じた【すごく遠くにいる大人なボーカルグループ】は、あの頃よりは音楽として身近な存在になってきたのかなぁ…なんて思っております。


そして初回盤のみについている『私がゴスペラーズじゃなかったら(※)』村上さんが登場。

スポーツマスコミの勉強を大学でしていたと話しており、かなりのガチ企画でした笑。

試合のレポートを書いて編集長に目を通してもらうという…。

私も音楽ライター・編集専攻だったので、見てて共感することばかりでした。

「それ私も言われたことある~!」ってなってました笑。

文章を書くことについて、改めて熱くなれたうれしい回でした。


※ゴスペラーズメンバーが歌じゃなかったら何を仕事にしてたか?という主旨で、様々な職業を1日体験する企画。

あとは安岡さんだけかな??

サッカーだとスポーツ絡みで村上さんとかぶるから、ワイン関連と予想している…。


▼ゴスペラーズHP

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