180613(Wed)cinema staff×アルカラ『undivided E.P』
岐阜出身のcinema staffと神戸出身のアルカラによるスプリット作品。
互いの新曲、互いのカバー曲。
そして2バンドでのセッション曲を収めた意欲作。
cinema staffからも少し離れており、アルカラもよく知らなかったのでリリースしてだいぶ経ってから購入。
「なぜもっと早く手に入れなかったのか!」と自分を怨んじゃうくらい今ではハードリピートな1枚。
これを書くためにここ2日間で2~30回と再生してるが、まーったく飽きない( ゚Д゚)ワォ
まずは聴き慣れているcinema staffサウンド。
<first song(at the terminal)>はイントロフレーズの第一印象と疾走感から、申し分なくcinema staffが溢れてます。
上手く書けないのだけど、サイドで細かくきらめくフレーズがキレイなんだなぁ。
この希望にあふれる音色を持ったcinameの楽曲はすごく私好みである。
バンドの再出発を描いたような楽曲にも感じ、デビュー10周年を迎えてまだなお残る青々しさを磨き続けるcinema staffというバンドの美学が、垣間見える曲であります。
▼<first song(at the terminal)>MV
カバーはアルカラライブでは定番の<チクショー>。
曲のテンポはストレートに保ちつつも、ギターフレーズやドラムフレーズにcinemaの持つポップさが加わって、個人的にはオリジナルよりも聴きやすいです。
瑞規さんのボーカルだと、後押しされてる感じがする。
稲村さんのボーカルだと、叱咤されてる感じがする。
荒々しい曲調ではありますが、誰もが持っているであろう葛藤が詰まっている曲なので、どっちも気合が入ります。
▼<チクショー>アルカラ音源
対するアルカラは<サースティサースティサースティガール>ではじめまして。
まずMVでこの楽曲を聴いたのだが、稲村太佑さん(Vo.&Gt.)の挑発的な視線と、色気・毒々しさを併せ持つボーカルにすっかり虜になった。
そんなわけで、MVはcinema staffよりもリピートしてしまうという。
説明できぬ!かっこよすぎて知識のないうちの語彙じゃ無理っす( ゚Д゚)ポカーン
MVを見てくれ。とりあえず、タンバリンの妖精を←
▼<サースティサースティサースティガール>MV
カバーは<great escape>。私とcinema staffの出会いの曲でもあります。
オリジナルの前のめりな疾走感を大きく覆す、後ろへ後ろへと引きずり込まれるような、背後に恐怖を覚えるアレンジ。
アニメOP<紅蓮の弓矢><自由の翼>(いずれもLinked Horizon)には、バックに荘厳な賛美歌風コーラスが耳に印象的な部分があります。
それをオマージュしたコーラスで、cinemaボーカル瑞規さんを召喚させるようなサンプリングもあり、アニメ・cinema・アルカラすべてのファンを唸らせるようなドラマチックな展開がたまらんです。
最後だけオリジナルのテンポに戻りますが、それはそれでまたかっこいい。
元々好きなバンドの曲を、はじめて聴くバンドがこれだけかっこいいアレンジしてきたら、ハマらざるを得なかったわけです。
“ロック界の奇行師”とはよく言ったもので。恐るべし。
▼<great escape>cinema staff MV
最後のセッション曲<A.S.O.B.I>は、どちらの音楽性からも想像されない”アジアンバカンス”を思い起こす1曲。
それもそのはず、なぜならこれは2バンドで台湾ツアーを行った際の<お遊び>の様子を楽曲にしたものなのだから笑。
これも双方のファンにたまらぬ歌詞、ギターフレーズ等々、お互いの曲からピックアップされていて遊び心あふれる1曲です。
稲村さんと瑞規さんのハーモニーも心地良い。
惹かれ合うバンドであれば「いつかは何かいっしょに!」と思うのは必然だろう。
インタビューで読んだのですが、バンド自体の付き合いは長くもう10年。
レーベル違いという枠がなかなか越えられなかったよう。
2017年11月。メンバーの脱退により片翼を失っていたアルカラ。
それをはねのけた中の1つに、cinemaと制作したこのE.Pがあった。
2018年11月。
今度はcinemaがボーカル瑞規さんの喉の不調により、ライブ活動休止を余儀なくされた。
実は、これのリリースツアーの1公演が台風で延期になり、次いで瑞規さんの休養により、2度も流れているのです。
cinema staffの今を支え、待っているバンドの1つは、間違いなくアルカラです。
タイトル<undivided>には<わき目もふらない>という意味がある。
奇しくもお互いのピンチまでもがスプリットに訪れ、ここをどうにかして突っ走る・乗り切るための一翼を担うような熱い作品であると感じている。
この瞬間に出来上がったのも、また必然であったと。
そんな関係性を昨年後半はツイッターやらインスタでずっと眺めていた。
(特に稲村さんと辻さん仲良すぎな件)。
最後にこのE.Pのリリース時にプロモーションを一緒に行った瑞規さんと稲村さんの動画をいくつか載せておきます( ゚Д゚)ノ
cinema staff飯田瑞規さんの復帰を心から待っております( ゚Д゚)
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